Infinity360 と ORBITV VIEWERのフリーバージョンでは、JavaScriptを使用してORBITV VIEWERをプログラムで制御することができます。
ORBITVU VIEWER APIオブジェクトにアクセスするには、以下を実行する必要があります。
- グローバルコールバック関数 (JavaScript)を定義
- viewer_api_init パラメータにこの関数の名前を設定
サンプルコード:
external_access_init パラメータを使用することもできますが、VIEWER 2.3.33以降は viewer_api_init の方が推奨されています。
external_access_initのサンプルコード:
getScene
現在表示されているシーンに関する情報を返します。
viewer_api_obj.getScene();
次の情報を持つディクショナリーオブジェクトを返します:
- scale - 現在のスケール
- centerx - ビューポートセンターの現在のX座標 (ピクセル単位 - プレゼンテーションの最大解像度に対する)
- centery - ビューポートセンターの現在のY座標 (ピクセル単位 - プレゼンテーションの最大解像度に対する)
- centerX - centerx と同じ
- centerY - centery と同じ
- hangle - 現在表示されている水平フレームの数
- vangle - 現在表示されている水直フレームの数
setScene
プレゼンテーションの操作に使用される主な機能:
viewer_api_obj.setScene({<param_name>: <param_value>});
パラメータ:
hangle
水平フレームに回転
値: 0 - <フレーム数>
例: viewer_api_obj.setScene({hangle: 10});
vangle
3D プレゼンテーションの垂直角度を設定
hangleInc
フレーム数(例:2, -2)で指定された水平角度を変更
vangleInc
ライン数(例:1, -1)で指定された水直角度を変更
panX
水平軸に沿って現在のビューを移動、例:100 (右に100px移動), -10% (現在のビューから左に 10%移動), -30px (左に 30px 移動)
panY
水直軸に沿って現在のビューを移動、例:100 (下に100px移動), -10% (現在のビューから上に 10%移動), -30px (上に 30px 移動)
reset_position
即座にプレゼンテーションの位置をリセット(first_frame、first_row、scaleそれぞれの初期値が使われます)。
バージョン: 3.9.0+
値: yes|no
追加パラメーター: vangle, hangle, scale - パラメーターの特定の値を強制的に変更。
vangle - 垂直方向(行)
hangle - 水平方向のフレーム
scale - ズームレベル
例: setScene({reset_position: 'yes'}), setScene({reset_position: 'yes', hangle: 4})
mode
ORBITVU VIEWER が動作するモード
値: rotate | drag | onerotation | onerotationslow
デフォルト: rotate
autorotate
自動回転の開始/停止
値: yes | no
デフォルト: no
autorotate_dir
自動回転の方向
値: left | right
zoomMul
指定されたファクターによってズーム
scaleUp
ズームイン
scaleDown
ズームアウト
1回のコールで異なるパラメータを組み合わせてはいけません。
addCallback
ORBITVU VIEWER イベントをハンドルするためのコールバックを追加:
viewer_api_obj.addCallback('<callback_function_name>', '<event_name>');
関数オブジェクト自体ではなく、グローバルにアクセス可能なコールバック関数の名前を渡す必要があります。
利用可能なイベント:
activity_start
3.3.0 以降から利用可
アクティビティが発生したときに呼び出されます。例: VIEWERがインタラクトされているときや、API呼び出しによって何らかのアクションが発生したとき
activity_end
3.3.0 以降から利用可
VIEWERでアクティビティが発生していないときに呼び出されます。 例:自動回転が停止させられたとき
autorotate_start
autorotate_stop
自動回転が停止させられたときに呼び出されます。例:プレゼンテーションがクリックされたとき
center_change
ビューセンターが変更されたとき呼び出されます。
fullscreen_off
fullscreen_on
interaction_start
2.3.27 以降から利用可
VIEWERに対する任意の操作で呼び出されます。例: マウスクリック、ボタンクリック、マウスホイールによるズームイン/ズームアウト
loading
2.3.33 以降から利用可
ORBITVU VIEWERがフレームをロードしているときに呼び出されます。 コールバックには、すでに読み込まれたフレームの割合を表す数値が渡されます。
partial_load が yes に設定されている場合、以下のように定義された partial_loading イベントも確認してください。この場合、ロードイベントはロードされた最初の4つのフレームにのみ適用されます。
mode_changed
2.3.33 以降から利用可
VIEWER モードが変更されたとき呼び出されます。例: from rotate to drag
値: rotate | drag | onerotation | onerotationslow
partial_loading
3.0.26 以降から利用可
Called when VIEWERがバックグラウンドでフレームをローディングしているときに呼び出されます( partial_load が yes のとき )。コールバックには、すでに読み込まれたフレームの割合を表す数値が渡されます。
partially_initialized
partial_load がyes に設定され、最初の4フレームのセットがロードされたときに呼び出されます(VIEWERはユーザーによって操作可能)
rotate
回転中に呼び出されます。
set_scene
シーンの開始を設定しているときにトリガーが発生します。
set_scene_complete
シーンの完了を設定しているときにトリガーが発生します。
viewer_initialized
2.3.33 以降から利用可
必要なすべてのフレームがロードされたときに呼び出され、VIEWERを操作することができます。
zoom_in
zoom_out
calculate_position
2.3.15 以降利用可
プレゼンテーションのmax_width および max_height に相対的な x, y 座標を現在のビューポート座標(スケール)に変換します。
たとえば、プレゼンテーションの max_width/max_height が 4422px x 3073pxで、サイズが368px x 400pxのビューポートに表示されている場合、x: 1000 y: 500 の座標は、現在のスケールと中心位置に応じてビューポートに対する座標に変換されます:
scale: 0.175, centerX: 2623, centerY: 1930
変換:
x: -99, y: -50
これは、プレゼンテーション上の特定の位置に何かを表示する場合に便利です。
使用例:
viewer.calculate_position({x: 1000, y: 500})
ここで、viewer は viewer_api_init (または external_access_init) コールバックによって返されるオブジェクトです。
パラメータ:
- coords
x, y 値を持つディクショナリー, 例: {x: 1000, y: 500}
get_presentation_info
2.3.15 以降利用可
以下の情報を含むディクショナリーを返します:
- width - 現在のビューポートの幅
- height - 現在のビューポートの高さ
- max_width - プレゼンテーションの最大幅
- max_height - プレゼンテーションの最大高さ
- hangles_no - 水平フレーム数
- vangles_no - 水直フレーム数
- min_scale - 最小ズームスケール値
- max_scale - 最大ズームスケール値
- dimensions_changed - if true indicates that Viewer is changing its dimensions, eg. while entering fullscreen
handle_resize
ORBITV VIEWERに、コンテナのサイズが変更されたことを手動で通知します:
viewer_api_obj.handle_resize();
これはウィンドウのサイズ変更時に自動的に呼び出されますが、たとえば VIEWERのコンテナ要素のディメンションをインタラクティブに変更したいのであれば、ORBITVU VIEWERが正しく表示されるようにhandle_resizeを呼び出すことができます。
enable_mousewheel
マウスホイールによるズームを有効にします。 当メソッドは mousewheel パラメータを ‘yes’に切り替えます:
viewer_api_obj.enable_mousewheel();
disable_mousewheel
マウスホイールによるズームを無効にします。 当メソッドは mousewheel パラメータを ‘no’に切り替えます:
viewer_api_obj.disable_mousewheel()
set_forced_mode
2.3.33 以降利用可
ORBITVU VIEWERのモードをドラッグ(drag) か 回転(rotate)に切り替えます。
値: drag | rotate